準難関〜中堅国公立大併願としての「関関同立」のススメ
僕は国公立大学の併願で所謂「関関同立」を受験しました。(「関関同立」とは、同志社大学、関西学院大学、立命館大学、関西大学の4つから成る、西日本文系トップ4の私立大学である)
僕の友人からは「何故MARCHではないのか、何故東京に行こうと思わないのか」を度々聞かれていました。
もちろん、東京に行きたくなかった訳ではありません。東京に行けば様々な人と出会え、地元とは異なる環境で刺激的な日々が送られたことだろう。それでも、「受験戦略」として関関同立を選択したのです。
その理由はいくつかあります。今回は、「準難関〜中堅国公立」として(金岡千広、5S以下)の受験者のうち、2次試験に数学を用いない方々への記事とさせていただきます。
まず1つ目に、問題形式です。関関同立の4校のうち、選択科目の試験で筆記を用いないことが多いのです。
これは国立志望者にありがちな話ですが、選択科目の日本史世界史において記述問題の対策が出来ておらず、一般試験で苦しむパターンが多いというのはよく聞きます。
そして、関関同立には国語や英語など、国公立大学での2次試験対策が活用できる科目に記述問題が採用されているケースが非常に多く、国公立大志願の受験の後押しとなっています。
2つ目はセンター利用(現共通テスト)での合格のしやすさです。
例えばMARCHでは、1番難易度の低いとされる法政大学でも3教科で85%教科、5教科で82%とかなりの得点が必要です。そして何よりMARCHセンター利用は早慶をはじめとした、その大学を安全校と捉えている志願者に枠を奪われ、MARCH第1志望の生徒は日東駒専を受験せざるを得ないという話は有名です。
私大専願の生徒でこれですから、中堅国立志願者にはもっと厳しい戦いが強いられます。
では関関同立は、というとこれまた変わってきます。同志社大学、関西学院大学はセンターのボーダーも高いものの、関西大学であれば4教科80%足らず、立命館でも3教科83%、5教科76%~79%、7科目は75%程度で合格できる学部も複数あるのが特徴です。
(立命館大学は古文漢文免除、英語はリスニング含むかどうかを任意で選べてのこの得点率であり、かなりお得と言わざるを得ません。)
そして僕がこの大学を推す強い理由に、「後期試験の入りやすさ」があります。
後期試験(3月に行う試験)はボーダーが公表されないため何かと敬遠されがちですが、実は関関同立のうち関西学院大学と立命館大学はMARCHに比べかなり入りやすい傾向にあります。
僕もそちらを受験しましたが、実際のところ詳しいボーダーは分かりません。しかし、関西学院大学では3教科で85%、立命館大学では4教科で83%で合格することが出来ました。ボーダーはさらにそこからもう少し低いものと思われます。関西学院大学に関しては、センター前出願のボーダーより数%低いものとなっているようです。
(立命館は公表しているのでご確認ください)
そして前期は関関同立の合格数0だったものの、後期では関西学院大学で3学部、立命館では4学部に合格することができました。前期で不合格だからと言って、決して諦める必要は無いということが学べました。
(後から聞いた話ですが、僕が東京方面の私大の中期や後期を受けると、成成明学が精一杯だったそうです。)
もちろん、東京に行きたい一心でMARCHを受験されるのはいいと思います。ですが、ただ難関大学に入学したいのであれば、西日本有数の大学「関関同立」を目指してみてはいかがでしょうか。
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